企業のZoom利用ガイド|最新アップデートの重要性と推奨される運用ルール

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2020年のパンデミック以降、Web会議の代名詞となった「Zoom」。しかし、その急速な普及とともに「Zoom爆弾」や「エンドツーエンド暗号化の不備」といったセキュリティ問題が次々と浮上し、大きな社会問題となりました。現在は多くの改善がなされていますが、2026年の今も新たな脆弱性は発見され続けています。本記事では、Zoomが抱えるリスクの変遷と、今すぐ実践すべき対策を解説します。

1. 過去に発生した主なセキュリティ問題と背景

「Zoom爆弾(Zoombombing)」の衝撃

最も話題になったのが、ミーティングIDを推測したり公開されたリンクを辿ったりして、第三者が会議に乱入する「Zoom爆弾」です。不適切な画像を表示したり暴言を吐いたりする妨害行為が多発し、学校の授業や企業の重要会議が中断される事態となりました。

暗号化とデータ処理を巡る懸念

かつてZoomは「エンドツーエンド暗号化(E2EE)」を謳いながら、実際にはZoom社が暗号鍵を管理できる状態であったことが批判されました。また、一部のデータが意図せず特定の国のサーバーを経由していた問題も、企業の機密保持の観点から深刻なリスクとして捉えられました。

2. 2026年現在の最新リスクと脆弱性

Zoomはセキュリティ強化のために多額の投資を続けていますが、ソフトウェアである以上、新たな「脆弱性」はゼロにはなりません。2025年後半から2026年にかけても、特定のリンクを踏むことで認証情報が盗まれるリスクや、アプリの権限昇格を突いた攻撃が報告されています。「古いバージョンのまま使い続けること」が、現在最大のセキュリティリスクといえます。

3. 安全に利用するための「鉄壁」設定ガイド

個人でも企業でも、以下の4つの設定を徹底するだけで、リスクの大部分を回避できます。

設定項目推奨アクション
パスコードと待機室常に有効化する。リンクを知っているだけでは入れない状態にする。
画面共有の制限「ホストのみ」に設定。参加者による不用意な画面共有を防ぐ。
最新版への更新アプリ起動時のアップデート通知を無視せず、常に最新版を使う。
ミーティングのロック全員が揃ったらミーティングをロックし、以降の入室を遮断する。

4. 企業が導入すべき追加の防衛策

  • シングルサインオン(SSO)の導入:自社の社員アカウントのみが入室できるように制限します。
  • エンドツーエンド暗号化(E2EE)の手動有効化:特に機密性の高い会議では、設定からE2EEをオンにします(一部機能が制限される場合があります)。
  • 従業員教育:「SNSにミーティングURLを貼らない」といった基本的なリテラシー教育を継続的に行いましょう。

5. まとめ:利便性と安全性のバランス

Zoomの魅力はその圧倒的な「使いやすさ」にありますが、それは裏を返せば、設定が甘いと誰でも入れてしまうという危うさでもあります。2026年のビジネスシーンにおいて、Web会議はもはや会議室と同等の機密空間です。正しい設定と最新版への更新を習慣化し、安全なコミュニケーション環境を維持しましょう。

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