Surfshark、耐量子暗号に対応したWireGuardを実装 ML-DSA証明書で認証まで保護

VPNサービスを提供するSurfsharkは、耐量子暗号に対応したVPNプロトコル「WireGuard」の実装を拡張し、暗号化や鍵交換に加え、サーバー認証まで量子コンピュータによる脅威から保護する仕組みを導入した。iOSおよびmacOS向けに提供しており、今後はほかのプラットフォームにも対応する計画だ。
今回の実装では、鍵交換に耐量子暗号標準の「ML-KEM(FIPS 203)」を採用し、認証にはデジタル署名アルゴリズム「ML-DSA(FIPS 204)」を用いた証明書を組み合わせた。同社は、暗号化、鍵交換、認証の3要素すべてを耐量子化することで、量子コンピュータによるサーバーのなりすましやセッション乗っ取りのリスクに備えるとしている。
同社は2026年初め、WireGuard向けにML-KEMを用いた耐量子保護機能を発表していた。今回、認証に用いる証明書にもML-DSAを導入し、保護範囲を拡大した。先行して開発した独自VPNプロトコル「Dausos」での耐量子セキュリティの取り組みを、WireGuardにも応用したという。
Surfsharkが2026年9月に実施した調査では、Google、AWS、Cloudflareなどが提供する15のアプリケーションやプラットフォームを対象に、ML-KEMとML-DSAの対応状況を分析した。その結果、ML-KEMを導入しているサービスは8つだったのに対し、ML-DSAを導入しているサービスは2つにとどまった。後者はGoogle Cloud KMSとAWS KMSで、いずれも顧客が構成して利用する署名機能として提供されているという。
同社は、ML-DSAによる認証の導入には、セキュアな接続の基盤となる信頼システムの見直しが必要となるため、鍵交換と比べて実装が進みにくいと指摘する。調査は各社の公式ブログや製品資料など、2026年9月時点の公開情報をもとに実施したもので、各社の基盤コードを独自に検証したものではない。また、公開情報で確認できない場合は、未対応と断定せず「公開情報なし」としている。
引用元記事:https://www.excite.co.jp/news/article/Prtimes_2026-10-13-176142-27/



