HAIPとZenmuTech、特許取得の「秘密分散プロキシ技術」を活用したサイバーセキュリティ事業を開始

医療AIプラットフォーム技術研究組合(HAIP)とZenmuTechは9月1日、両者が共同開発し、特許を取得した「秘密分散プロキシ技術」を活用したサイバーセキュリティ事業を共同で開始した。

同技術は、ZenmuTechが培ってきた秘密分散技術を応用したもので、医療機関が外部ネットワークや複数施設間で機微なデータを安全に通信するための仕組み。特許第7825250号「データ通信システム」を取得している。

秘密分散プロキシ技術では、送信側で通信データを複数の分散片に分割・無意味化し、それぞれを複数のTLS通信経路で送信する。受信側では分散片を復元することで、通信途中で一部のデータが窃取・攻撃された場合でも、個々の分散片から元の通信内容が漏えいするリスクを低減する。

近年、医療機関を狙ったランサムウェア攻撃や情報漏えいが深刻化するなか、HAIPはサイバーセキュリティ対策について、攻撃を完全に防ぐ「ZEROリスク」ではなく、侵入を前提として被害を最小化し、早期復旧を可能にする「サイバーレジリエンス」が重要だとしている。

今回の技術は、既存システムやアプリケーションへの適用性も考慮して設計されており、医療機関における次世代のセキュリティ基盤として活用を進める。HAIPでは、量子コンピューター時代を見据えた医療分野のセキュリティ対策における中核技術の一つと位置付けている。

今後は、病院や診療所、介護施設、薬局などを結ぶ地域医療連携ネットワークや、複数施設間での医療情報の安全な通信・利活用への展開を計画。さらに自治体、企業、研究機関などへの活用も検討する。

HAIPはワーキンググループを組成し、医療機関や企業、研究機関などと連携しながら、優先的に適用すべき領域や新たなユースケースの検討・実証を進めるとしている。

引用元記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000113605.html