フォーティネット、AIランタイム保護のVirtue AIを買収

フォーティネットは、自律型AIシステム向けのAIランタイム保護や自動AI検証を手がけるVirtue AIを買収したと発表した。買収金額などの財務条件は非公表で、同社は今回の取引が事業にとって重要な規模ではないとしている。

今回の買収により、フォーティネットは既存のAIセキュリティポートフォリオにVirtue AIの技術を取り込み、AIモデルやアプリケーション、AIエージェントを開発段階から実行時まで包括的に保護する体制を強化する。

Virtue AIの「Guardian Agent」は、自律型AIエージェントを対象としたレッドチーミング、エージェントやAIツールの可視化・ガバナンス、モデル更新に伴うリスクを継続的に検証する機能、リアルタイムでセキュリティポリシーを適用するガードレールなどを備える。50以上のサンドボックス環境と14のドメインを対象に、AIエージェントの脆弱性を検証できるという。

フォーティネットは2026年初め、大規模言語モデルをプロンプトインジェクションやデータ漏洩、モデルポイズニングなどのAI固有の脅威から保護する「FortiAIGate」を発表している。Virtue AIの技術を加えることで、プロンプトやモデルに加え、AIエージェント、Model Context Protocol(MCP)ツール、APIコール、AIインフラまでセキュリティ対策の範囲を広げる。

買収した技術は、フォーティネットのAIネイティブな「Security Fabric」に統合し、ネットワーク、エンドポイント、クラウド、アプリケーション、AI環境を横断した保護を提供する。FortiGuard Labsの脅威インテリジェンスとも連携し、AIの開発から運用まで一貫したセキュリティ対策を目指す。

フォーティネットは、AIによる企業システムの変革が進む中、セキュリティも同様のスピードで進化する必要があるとしている。AIエージェントの企業利用が広がる中、AIの実行時に発生するリスクへの対応を強化し、AIセキュリティ事業の拡大につなげる考えだ。

引用元記事:https://jp.investing.com/news/company-news/article-93CH-1650978