アカマイ、AIガバナンス機能を備えた「Akamai Workforce Protector」を提供開始

アカマイ・テクノロジーズは8月7日、企業向けセキュリティ製品「Akamai Workforce Protector」を発表した。2026年5月に買収を発表し、7月に買収を完了したイスラエルのLayerX Securityのソリューションを刷新・改称し、同社の製品ポートフォリオに追加した。
同製品は、企業利用を想定してセキュリティ機能を強化した「Enterprise Browser」を基盤に、AIガバナンス機能を組み合わせたもの。ウェブブラウザー上で行われるユーザーの操作やAIとのやり取りを可視化・制御することで、ウェブ利用とAI活用に伴うセキュリティリスクへの対応を支援する。
背景には、HTTPSなどの暗号化通信の普及により、クラウド上のセキュリティサービスだけではブラウザー上の通信内容を十分に確認できないケースがあることが挙げられる。こうした課題に対し、暗号化前のデータを扱うブラウザー自体にセキュリティ機能を組み込むことで、よりきめ細かな対策を可能にする。
Enterprise Browserは、専用ブラウザーを利用する方式に加え、既存の主要ブラウザーにプラグインを導入する方式にも対応。後者では従来のブラウザー環境を大きく変更する必要がなく、導入時の負担を抑えられる点を特徴とする。
AIガバナンスでは、企業が利用しているAIサービスの把握や「シャドーAI」の検知に加え、プロンプトインジェクションなどの攻撃、ユーザーによる機密情報のAIサービスへの入力といったリスクへの対応を支援する。また、AIとの対話ログや画面のスクリーンショットを保存する機能も備え、利用状況の可視化や証跡管理にも対応する。
さらに、ブラウザーを介さずに利用するデスクトップアプリケーションなどにも保護範囲を広げられる「Workforce Protectorエージェント」を用意。ブラウザー上の操作だけでなく、端末上で利用するアプリケーションまで含めた包括的なワークフォース保護を目指す。
アカマイは、セキュリティ事業を成長領域と位置付け、買収を通じて製品ポートフォリオを拡充している。今回のLayerX Securityの技術を取り込んだAkamai Workforce Protectorにより、従来のウェブセキュリティに加えて、企業で急速に利用が広がる生成AIのガバナンスまで含めたセキュリティ強化を図る。
引用元記事:https://japan.zdnet.com/article/35251599/



