ESTsecurity、K-EXAONE連携のAIエージェント型EDR「ALYac Agentic EDR」を発表

韓国のセキュリティ企業ESTsecurityは8月11日、LG AI研究院が開発するAIモデル「K-EXAONE」と連携したエンドポイント検知・対応(EDR)製品「ALYac Agentic EDR」を発表した。

同製品は、従来のチャットボット型AI支援にとどまらず、AIエージェントがセキュリティ運用を一貫して支援する点が特徴。リアルタイムの脅威検知から攻撃の時系列再構成、対応策の提案、インシデント報告書の作成までをAIが支援する。ESTsecurityの現行EDRも、AIによる状況認知、深層分析、対応、事後報告までの一連のプロセスを支援する仕組みを採用している。

連携するK-EXAONEは、LG AI Researchが開発した大規模言語モデルで、2026年1月に公開された技術報告では2360億パラメータのMixture-of-Experts(MoE)モデルとして紹介されている。

ESTsecurityのテストでは、AIエージェント導入前と比較して、1件の攻撃を検知してから分析するまでの平均時間を約8秒短縮。さらに、分析報告書の作成速度を60倍以上に高め、分析業務の約80%を自動化したという。同社の製品情報でも、インシデント1件当たりの平均分析時間8秒、報告書作成速度60倍、脅威分析・対応業務の自動化率80%を掲げている。

一方、AIによる自律的な判断が直接的なシステム操作につながることによるリスクにも配慮した。プロセス終了やネットワーク遮断などの主要な対応操作については、セキュリティ担当者が最終的に確認・承認する「Human in the Loop」方式を採用。AIが対応を提案し、担当者が判断したうえで実行する運用を想定している。

また、国家情報院や韓国インターネット振興院(KISA)のガイドラインを踏まえたセキュリティ設計を採用し、オンプレミスを前提とするネットワーク分離環境にも対応する。

ESTsecurityの正常元代表は、親会社ESTsoftのAI技術とESTsecurityのセキュリティ技術を組み合わせ、独自AIファウンデーションモデルを基盤としたセキュリティソリューションを商用化したと説明。今後は、コンプライアンス要件の厳しい公共分野を足がかりに、AIエージェントを活用した次世代の韓国発セキュリティエコシステムの構築を目指す。

ESTsecurityは、アルヤック(ALYac)シリーズなどのエンドポイントセキュリティ製品を展開しており、AIとマルウェア分析技術を組み合わせた次世代型のエンドポイントセキュリティを推進している。

 

引用元記事:https://www.digitaltoday.co.kr/jp/view/91573/estsecurity-unveils-alyac-agentic-edr-linked-to-lg-k-exaone-ai-model