三菱電機、大阪に「OTセキュリティラボ」開設 体験型施設で製造業のサイバー対策を支援

三菱電機は、大阪市北区の関西支社に「OTセキュリティ 大阪ラボ」を開設した。2023年に開設した横浜ラボに続く2拠点目で、製造業や社会インフラ事業者を対象に、模擬工場を使ったサイバー攻撃のデモンストレーションを通じて、OT(運用技術)分野に特化したセキュリティ対策を提案する。

近年は製造現場のDXやスマートファクトリー化の進展に伴い、工場や設備が外部ネットワークと接続されるケースが増加。従来の閉域環境を前提とした運用から変化する中、OTセキュリティの重要性が高まっている。

OT環境では、24時間365日の稼働を前提とする設備が多く、システム停止を伴うパッチ適用が難しいほか、独自プロトコルやレガシーOSの利用、可用性を最優先とする設計、人材不足など、ITとは異なる課題を抱える。また、USBメモリーなどを経由した侵入リスクもあり、IT対策だけでは十分な防御は難しいという。

大阪ラボでは、実際の設備を用いた攻撃デモを通じてOT特有のリスクを体感できるほか、現場ごとの課題に応じてIDSやIPSなど複数のセキュリティ製品を組み合わせた最適な対策を提案する。

同社は製造業や社会インフラ分野で培った知見を生かし、アセスメントから対策、運用までを一貫して支援。24時間365日体制のSOC(セキュリティオペレーションセンター)による監視サービスに加え、ネットワーク上の異常や対象設備を可視化する仕組みも提供する。

また、2025年9月に買収した米Nozomi NetworksのOTセキュリティ技術も活用し、資産や脅威の可視化、インシデント発生時の対応力強化を図る。

大阪ラボは予約制で、午前・午後各1組(最大8人)を受け入れる。三菱電機は2拠点体制を通じて、製造業をはじめ幅広い業種のOTセキュリティ強化を支援していく方針だ。

引用元記事:https://dempa-digital.com/article/720648