トレンドマイクロ、AI開発企業向け「Inceptionプログラム」を発表 AIセキュリティ実装を包括支援

トレンドマイクロの法人向けブランド「TrendAI」は、台湾で開催されたテクノロジー展示会「COMPUTEX 2026」で、AIソリューション開発企業向けの支援プログラム「Inceptionプログラム」を発表した。AIサービスの開発段階からセキュリティ対策を組み込む「セキュア・バイ・デザイン」の考え方を基盤とし、AIプロバイダーの迅速な開発・検証・市場投入を後押しする。
近年、生成AIやAIエージェントの普及に伴い、プロンプトインジェクションやシステムプロンプト漏えい、AIモデルの不正利用など新たなセキュリティリスクが顕在化している。一方で、AIスタートアップやソリューションベンダーが独自に高度なAIセキュリティ体制を構築するには専門知識やコスト面で大きな負担がある。
Inceptionプログラムは、こうした課題に対応するため、AIセキュリティの専門知見、技術支援、事業拡大支援を組み合わせた包括的な支援メニューを提供する。開発企業はAIモデル、データ、エージェント、パイプラインを含むAIスタック全体に対して、開発初期段階からセキュリティ成熟度を高めることができる。
プログラムでは、AIアプリケーションの脆弱性を評価するレッドチーミングおよびパープルチーミングサービスを提供。プロンプトインジェクションやジェイルブレイク、ツール悪用などの攻撃シナリオに対する耐性を検証し、OWASP LLM Top 10やMITRE ATLASに基づく評価レポートを提供する。
また、AIセキュリティプラットフォーム「TrendAI Vision One AI Security」を6カ月間無償利用できるクレジットも提供。開発環境やPoC環境でのテストや検証を支援する。
このほか、主要なAI開発フレームワーク向けのリファレンスアーキテクチャやSDK、APIの提供、AIセキュリティに関する技術トレーニングやアドバイザリーサービスも用意。さらに、共同マーケティングやイベント出展支援を通じて、AIベンダーの市場認知向上も後押しする。
参加企業は、データセキュリティ管理やセキュリティポスチャ管理、リアルタイムスキャン、セキュアアクセス、Agentic SIEMなどを含むAIセキュリティ機能群を利用できる。トレンドマイクロは、AI開発企業がセキュリティを競争力の一部として取り込みながら、安全なAIサービスの展開を進められる環境づくりを支援していく考えだ。
引用元記事:https://ai.watch.impress.co.jp/docs/news/2113876.html



