マクニカ、予防型サイバーセキュリティサービス「ANTERAS」提供へ ASMを中核にROC実現支援

マクニカは5月27日、自社開発のASM(Attack Surface Management)ツール「Macnica ASM」を基盤とした予防型サイバーセキュリティサービス「ANTERAS(アンテラス)」を提供すると発表した。企業が抱える潜在的なサイバーリスクを可視化し、優先度の高い脅威への対処を支援することで、インシデントの未然防止を目指す。

従来提供してきた「Macnica ASM」は、ANTERASを構成する機能の一つとして位置付け直され、「ANTERAS ASM」に名称変更して継続提供する。

同社はANTERASを、セキュリティオペレーションセンター(SOC)を発展させた「リスクオペレーションセンター(ROC)」実現を支援するサービスと位置付ける。ASMを中核に、より広範なリスク領域を横断的に管理・運用する仕組みを提供し、従来の“検知後対応型”から“予防型”へのセキュリティ運用転換を支援する。

マクニカ ネットワークス カンパニー カンパニープレジデントの小林雄祐氏は、同社の強みについて「海外の最先端技術を日本企業の現場で本当に使える形にすること」と説明。製品導入だけでなく、脅威分析や運用まで含めた支援体制を特徴として挙げた。

ANTERASの詳細については、ネットワークス カンパニー セキュリティサービス事業部 営業部長代理の神田雅史氏が説明。同氏は、EDRやXDRなど侵入後対応を重視した対策に加え、「攻撃を受ける前にリスクを低減する流れが世界的トレンドになっている」と指摘した。

また、予防型セキュリティ対策では「全てのリスクを見るのではなく、本当に重要なリスクを見極めることが重要」と強調。攻撃者視点で脅威を把握し、自社資産の状況を踏まえた優先順位付けが必要だとした。

ROCについては、「どのリスクが重要か、どの順番で対処すべきかを整理し、現場を動かすための考え方」と説明。人材不足などで適切な優先順位付けが難しい企業に向け、ASMを基盤としたANTERASが支援役を担うとした。

ANTERASでは、潜在的なサイバーリスクを可視化した上で、脅威に基づき優先度の高いリスクを提示。セキュリティ担当者が迷わず対処できる環境を整えることで、インシデント発生を防ぐ体制構築を支援する。

サービス名の「ANTERAS」は、ラテン語で「先に」を意味する「Ante」と、日本語の「照らす」を組み合わせた造語で、「本当に向き合うべきリスクを照らし出し、先回りして対処する」という意味を込めたという。

同社は今後、ANTERASにさまざまなリスク領域へ対応するモジュールを順次追加し、サービスを拡張していく方針。具体的な提供開始時期などは、2026年6~7月に改めて発表する予定としている。

引用元記事:https://japan.zdnet.com/article/35248168/