Microchip Technology、CRA対応を支援するセキュリティICと鍵管理サービスを追加

Microchip Technology(NASDAQ:MCHP)は2026年3月16日、サイバーセキュリティ規制への対応を支援するため、Trust Platformに「TA101 TrustFLEXセキュア認証IC」と、Kudelski LabsのkeySTREAMサービスを活用した「TA101 TrustMANAGER」を追加したと発表した。
世界的にサイバーセキュリティ規制が強化される中、メーカーには製品開発の初期段階からセキュリティを組み込むことが求められている。欧州のサイバー・レジリエンス法(CRA)や車載・産業向けのサイバーセキュリティ規格に対応するため、同社は暗号鍵管理やセキュアなソフトウェア更新を支援するプラットフォームを提供する。
TA101 Trust Platformデバイスは、CRAの対象製品やソフトウェア定義型自動車(SDV)アーキテクチャを採用する開発者向けに設計され、複数の導入モデルを用意している。クラウドインフラを既に保有する企業には、工場で事前設定されたTrustFLEXセキュア認証ICを提供。一方、インフラを持たない企業向けには、TrustMANAGERがクラウドベースで暗号鍵のライフサイクル管理やFOTA(Firmware-over-the-Air)アップデート機能を提供する。
産業用途では、PKIベースの認証やセキュア通信、ライフサイクル管理、認証済みファームウェア更新を通じて、IEC 62443やCRAへの準拠を支援する。また、同社の工場やフィールドでのプロビジョニングサービスにより、適合性評価や技術文書作成の効率化も図れるとしている。
同社のsecure computing group担当副社長のNuri Dagdeviren氏は「セキュリティ要件の拡大により、暗号鍵管理やセキュアアップデートの実装は開発者にとって大きな課題となっている。Trust Platformはセキュリティライフサイクルを簡素化し、製品の市場投入を加速させる」と述べている。
TA101 TrustFLEXは、一般的なセキュリティ用途に向けて工場で事前設定されたICで、暗号構成を一から設計することなくハードウェアベースの認証を実装できる。これにより、手動設定のセキュリティICと比べて開発期間の短縮や文書作成負担の軽減、セキュリティリスクの低減が期待できる。暗号鍵はコモンクライテリアに準拠した同社の認証工場で安全にプロビジョニングされる。
一方、TA101 TrustMANAGERは、製品ライフサイクル全体で暗号鍵の遠隔設定・管理を可能にするサービス。KudelskiのkeySTREAM SaaSと統合され、フィールドでのセキュアなプロビジョニング、監視、鍵失効、コード署名、FOTAアップデートをサポートする。
車載用途では、ECU(電子制御ユニット)で認証済みのソフトウェアとコマンドのみを実行する仕組みを提供し、スケーラブルなFOTAと鍵管理を実現。これにより、ISO/SAE 21434やUNECE WP.29などの車載サイバーセキュリティ規制への対応を支援する。
引用元記事:https://www.dreamnews.jp/press/0000344221



