BitgetとBlockSec、共同研究レポート「UEXセキュリティ標準」を発表 ユニバーサル取引所時代の新たな安全基準を提示

世界最大級のユニバーサル取引所(UEX)を標榜するBitgetは、ブロックチェーンセキュリティ企業BlockSecと共同で研究レポート「UEXセキュリティ標準:証明から保護まで」を発表した。
本レポートでは、統合アカウント環境において暗号資産、トークン化資産、さらには従来型金融市場の商品を横断的に取り扱う取引所向けに設計された、システムレベルのセキュリティフレームワークの全体像を示している。
取引プラットフォームが単一資産型からマルチアセット型のユニバーサル取引所へと進化する中で、セキュリティ課題も高度化している。BitgetのCEOであるグレイシー・チェン氏は、7周年を機に「セキュリティ上の課題は、もはや単一資産の保管やオンチェーン対策だけにとどまらない」と指摘する。
統合証拠金システムや共有決済インフラ、クロスマーケットアクセスの拡大により、アカウント、データ、認可レイヤーの不具合が複数の資産クラスや製品全体へ波及するリスクが高まっている。こうした構造的課題に対応するため、同レポートでは「孤立した管理」から「継続的かつ検証可能なレジリエンス(回復力)」への転換を提唱している。
UEXセキュリティの5つの中核定義
UEXセキュリティ標準では、次世代取引所に求められる5つの中核要素を定義している。
検証可能なソルベンシー(支払能力)
マルチアセット間のリスク分離
データセキュリティおよびプライバシー保護
AI駆動型の動的監視体制
レジリエントなアプリケーションおよびインフラ防御
これらを統合することで、リスクの封じ込め、正確性の検証、そしてプラットフォームの高度化に対応した信頼性の拡張を目指すとしている。
Bitgetではすでに準備金証明(Proof of Reserves)の公開や保護基金の設置といった具体的な安全策を導入しており、BlockSecとの連携により、リアルタイム監視や高度なセキュリティテスト、インシデント対応体制の強化、AMLスクリーニングや資金トラッキングなどのコンプライアンス管理も推進している。
業界全体の参照基準を目指す
UEXレポートは、マルチアセット型取引インフラへ移行する取引所や規制当局、市場参加者にとっての指針となることを目的としている。
チェン氏は「ユニバーサルエクスチェンジへの移行は、セキュリティリスクの本質を変える。個々の資産や事後的な情報開示に依存するのではなく、リスクを早期に特定し、設計段階で分離し、実環境で検証するシステムレベルの運用が不可欠だ」と強調した。
BlockSecの共同創業者兼CEOであるYajin Zhou氏も、「UEXは単なる製品拡張ではなく、取引インフラとセキュリティ構造の根本的な変革だ」と述べる。暗号資産と株式、ETFなどのオフチェーン商品を統合することで、セキュリティの境界は飛躍的に拡大するという。
「プラットフォームは、資産の透明性を証明し、価格整合性を確保し、オフチェーン依存部分もオンチェーンと同等の基準で保護する必要がある。UEXは、大規模なマルチアセット取引を支える統一的かつ検証可能なセキュリティフレームワークを求めている」とZhou氏は語った。
本レポートでは、技術アーキテクチャだけでなく、透明性の確保、緊急対応体制の整備、ユーザー教育も包括的セキュリティモデルの重要要素として位置付けている。セキュリティは固定的な機能ではなく、市場構造や製品の複雑化に応じて進化し続ける運用規律であるとの考えを打ち出している。
引用元記事:https://www.cryptopolitan.com/ja/bitget-and-blocksec-propose-global-security-standard-for-universal-exchanges-in-new-report/



