サイリーグHDとクエスト、製造業サプライチェーンのサイバーセキュリティ強化で協業

サイリーグホールディングス株式会社(以下、サイリーグHD)と株式会社クエストは、製造業、とりわけ半導体分野を中心としたサプライチェーン全体のサイバーセキュリティ強化を目的とする協業を開始した。個別企業にとどまらず、日本の製造業全体のセキュリティ水準を底上げすることを狙い、「サイバーレジリエンス」の観点から両社の強みを生かした取り組みを進める。
近年、製造業のサプライチェーンは高度化・多層化が進み、開発から製造、保守、運用まで幅広い企業が関与する構造となっている。一方で、企業ごとのセキュリティ対策水準には差があり、取引先企業がサイバー攻撃の踏み台として狙われるリスクが顕在化している。特に半導体産業は、経済産業省がセキュリティ強化を進める重点分野であり、この分野での対策は国内産業全体の競争力や事業継続性にも直結する。
クエストは、SIer・SES領域で長年の実績を持ち、製造業・半導体分野において強固な顧客基盤と現場に密着した支援体制を有する。一方、サイリーグHDは、サイバーインシデント対応やセキュリティコンサルティングを通じ、「被害を受けることを前提とした事業継続力」としてのサイバーレジリエンスの社会実装を進めてきた。両社は今回の協業により、企業単位の対策を超え、サプライチェーン全体の耐性を高める実践モデルの構築を目指す。
協業では、主に三つの取り組みを軸に連携を進める。第一に、セキュリティ監視とインシデント対応を一体化した連携モデルの構築だ。日常的な監視で検知した兆候を迅速な初動対応や事業継続判断につなげ、「いざという時に事業を止めない」体制の確立を図る。第二に、大手製造業を起点とした取引ネットワークを活用し、取引先企業のリスクを可視化することで、サプライチェーン全体の課題把握と改善を共同で進める。第三に、コンサルティングから現場への実装・運用までを一貫して支援する体制を整え、セキュリティ対策を実効性のあるものとする。
今後は、まず半導体分野で協業を進め、その成果や知見を基に、他の製造業分野や関連産業への展開も視野に入れる。両社は本協業を通じて、サプライチェーン・セキュリティにおけるサイバーレジリエンスの定着を促し、日本の産業全体の持続的成長に貢献していくとしている。
引用元記事:https://news.3rd-in.co.jp/article/24bc6de8-ec3f-11f0-a26b-9ca3ba083d71#gsc.tab=0



