Bugcrowd、AI新機能で“予防的セキュリティ”を強化 AI Triage AssistantやAI Analyticsを正式発表

Bugcrowdは、クラウドソース型サイバーセキュリティのリーダーとして、AIを活用した新機能「Bugcrowd AI Triage Assistant」と「Bugcrowd AI Analytics」を発表した。あわせて、8月にβ版として公開していた「AI Connect」の一般提供も開始し、脆弱性データとAIの連携をさらに強化する。
AIツールを駆使する攻撃者のスピードや、複雑化する攻撃対象(アタックサーフェス)が拡大する中、セキュリティチームには手作業の削減や迅速な意思決定が求められている。Bugcrowdが提供する新機能は、非承認LLMへの依存を排除しつつ、環境に最適化されたインサイトを即時に提供することで、アナリストがリスクを素早く判断し、戦略的対応を行えるよう支援する。
Chief Product OfficerのBraden Russell氏は「高度なAI攻撃が増える中、顧客がより速く、より良い意思決定を行えるようにすることが重要」と強調。「AI Triage AssistantとAI Analyticsは、予防的セキュリティの基盤を築く中核機能だ」と述べた。
AI Triage Assistantは、個々の脆弱性に関する即時かつコンテキストを踏まえたインサイトを提供する会話型AIエージェント。レポート内容の要約、自然言語での追加質問、技術的洞察の取得、さらにはプログラム全体のトレンド把握まで支援する。
AI Analyticsは、組織全体の脆弱性状況を可視化するダッシュボード機能で、チャットのように対話しながら、脆弱性傾向やテスターのパフォーマンスなどを分析できる。特定の脆弱性タイプの増加要因(ドライバー)の特定にも役立ち、投資判断や優先順位づけの精度向上につながる。
一般提供が開始されたAI Connectは、Model Context Protocol(MCP)を用いて、Bugcrowdプラットフォームのリアルタイム脆弱性データと顧客の社内AIスタックを安全に統合する。これにより、企業固有のAIモデルが最新データを取り込み、高度な自動化や分析に活用できる。
Chief AI and Science OfficerのDavid Brumley氏は「複雑化する攻撃面を管理する今日のセキュリティチームにとって、人間の創造性と機械のスピードを融合させた新たな形が必要」と指摘。「グローバルなハッカーコミュニティの知見とAIを融合することで、リスクの把握・管理の在り方そのものを変革していく」と述べた。
引用元記事:https://www.atpartners.co.jp/news/2025-12-11-security-s-bugcrowd-launches-ai-triage-assistant-and-ai-analytics-to-enhance-resilience



