株式会社アシュアード（本社：東京都）は、国産サイバーセキュリティ産業の振興を目的に設立された「日本サイバーセキュリティ産業振興コミュニティ（NCPC）」へ新たに参加した。NCPCは、日本のセキュリティ製品・サービスを提供する企業が連携し、国産技術の強化と国内のサイバー防衛力向上を目指す取り組みで、2025年12月9日に設立された。

■ NCPC設立の背景

サイバー攻撃の高度化により、国内企業・組織におけるセキュリティ強化の必要性は急速に高まっている。一方で、日本ではデジタル貿易赤字が拡大し、海外製品への依存が課題となっている。
こうした状況を受け、経済産業省は「サイバーセキュリティ産業振興戦略」を発表し、国産産業の強化・技術自立の推進を重点施策として掲げた。NCPCはその流れを受け、産業界が自発的に連携するプラットフォームとして誕生した。

■ アシュアードが担う役割

アシュアードは、脆弱性管理クラウド「yamory」や、セキュリティ信用評価プラットフォーム「Assured」を展開。

• 「yamory」：脆弱性の自動検知・管理により、企業のIT資産を安全に保つ

• 「Assured」：第三者評価を通じてセキュリティ水準を可視化し、信頼性向上を支援

同社はこれらのサービス提供を通じ、国産セキュリティ産業の発展と、国内企業の防御態勢強化に貢献していく方針だ。

■ NCPCの主な活動

NCPCでは以下のような取り組みを進め、日本のセキュリティ産業の基盤強化を図る。

• 国産セキュリティサービスのマッピング・スコアリング

• セキュア設定ガイドの共有・浸透

• 海外展開支援

• 官民合同の製品／サービス共有会・勉強会

• サイバーセキュリティ関連情報の共有と意見交換

• 政策提言や関係機関との連携

これらにより、国内の技術力向上だけでなく、国際的な競争力の強化も視野に入れて活動していく。

■ 今後の展望

デジタル化が加速する中、サイバーセキュリティは企業経営における基盤要素となっている。アシュアードのNCPC参画は、国産セキュリティの信頼性向上と日本全体のサイバー防衛力強化に寄与する取り組みだ。
同社は今後も、安全で持続可能なデジタル社会の実現に向け、技術とサービスのさらなる高度化を図るとしている。

引用元記事：https://news.3rd-in.co.jp/article/2f425652-d4d8-11f0-b59b-9ca3ba083d71