プルーフポイント、Hornetsecurityの買収を完了しMSP・SMB向けセキュリティ分野を強化

2025年12月8日、米プルーフポイント(カリフォルニア州サニーベール)は、MSP(マネージドサービスプロバイダー)および中小企業向けにAI活用型セキュリティソリューションを提供するHornetsecurity Group(ドイツ・ハノーファー)の買収完了を発表した。今回の買収は、プルーフポイントのMSP向け事業強化と、あらゆる規模の組織への提供価値を高める上で重要な節目となる。
Hornetsecurityは、12,000社以上のMSP・チャネルパートナーを通じて、世界125,000社超の顧客にサービスを提供する強固な市場基盤を有する。同社の取り込みにより、プルーフポイントは市場プレゼンスを大幅に拡大する。
プルーフポイントCEOのSumit Dhawan氏は「Hornetsecurityを迎えることで、すべての顧客に向けた新たな保護能力を推進できる」と述べ、両社のブランド統合がサイバーセキュリティ領域におけるリーダーシップ強化につながると強調した。
Hornetsecurityの主力製品「365 Total Protection」は、M365環境向けの包括的クラウドセキュリティプラットフォームで、メールセキュリティ、バックアップ、コンプライアンス、セキュリティ教育、アクセス制御などを一元管理できる。マルチテナント型コンソールにより、MSPが効率的に顧客環境を管理できる点が特徴だ。
創業者兼CEOのDaniel Hofmann氏は「プルーフポイントとの協業は新たな成長機会であり、MSP向けM365セキュリティとデータ保護をさらに強化できる独自のポジションを築ける」と述べた。
買収後もHornetsecurityは特化事業部門として運営され、現経営陣も続投する。プルーフポイントの脅威インテリジェンスやグローバルリソースとの統合により、製品開発や市場展開が加速し、顧客へのサービス提供は継続される。
なお、取引額は約18億ドルで、Hornetsecurityの年次経常収益(ARR)は約2億ドル、前年比20%成長と堅調に推移している。今回の買収は、プルーフポイントの欧州市場への強いコミットメントと、AI搭載セキュリティの提供強化を示すものだ。
引用元記事:https://news.3rd-in.co.jp/article/378dacd4-d4a2-11f0-ada4-9ca3ba083d71



