ADiXiとサイバーセキュリティ総研が戦略提携 専門性×実行力で企業のセキュリティ強化を支援

アディクシィ株式会社(ADiXi、東京都)と株式会社サイバーセキュリティ総研(福岡県)はこのほど、企業のセキュリティ対策を包括的に支援するための戦略的パートナーシップを締結した。テクノロジーコンサルティングを強みとするADiXiと、ホワイトハッカーを擁する専門集団であるサイバーセキュリティ総研が協業することで、専門性と実行力を兼ね備えたセキュリティ支援体制を構築する。

■ 提携の背景

高度化・巧妙化が進むサイバー攻撃に対し、企業は強固なセキュリティ体制の構築が急務となっている。一方、設計から導入・運用まで一気通貫で支援できる人材は依然として不足しており、専門性と現場実行力を両立した支援体制が求められている。

ADiXiはAI・クラウド・セキュリティなど先端領域で急成長中のテクノロジーコンサル企業。一方、サイバーセキュリティ総研はホワイトハッカーによる高度なセキュリティ設計・自動化・コンサルティングに強みを持つ。両社はこの連携を通じて、再現性の高いセキュリティソリューションを多くの企業に提供できる体制を整える。

■ 提携内容

今回の連携では、両社の役割分担を明確化し、専門性と運用力を統合したソリューションを提供する。

  • 要件定義・アーキテクチャ設計:サイバーセキュリティ総研

  • プロジェクト管理・運用体制構築:ADiXi

また、次のような高度なセキュリティ案件への対応力を強化する。

  • SOC(セキュリティオペレーションセンター)の構築・運用自動化

  • EDR/SIEMを活用した監視基盤の整備

  • インシデントレスポンス体制の構築およびフォレンジック調査支援

協業により、大規模プロジェクトへの同時参画も可能となり、企業の多様なニーズに柔軟に対応できる体制を実現する。

■ 人材育成への取り組み

ADiXiが実施してきたAI・クラウド領域のラボ型育成プログラムに、サイバーセキュリティ総研の知見を融合させた新たな「セキュリティラボ」を設立する。

予定されている実践型トレーニングは以下の通り。

  • EDRを用いたインシデント解析訓練

  • デジタルフォレンジックに関する技術トレーニング

将来的には、企業内のセキュリティ人材不足を補う育成プログラムとして広く展開する構想もある。

■ 各社コメント

ADiXiの金沢社長は「ホワイトハッカーの専門技術と当社の実行力を掛け合わせ、日本企業のセキュリティ生産性向上に貢献したい」と述べた。
サイバーセキュリティ総研の山口代表は「両社の連携により、より多くの企業に高度な専門知識を届けられる体制が整った」と語り、業界全体の安全性向上への期待を示した。

■ 今後の展望

両社は共同プロジェクトの推進に加え、セキュリティラボの本格稼働や実践的なトレーニング提供を進める方針だ。また、セキュリティ自動化ソリューションやマネージドセキュリティサービスの共同開発にも取り組み、「セキュリティ × 自動化 × 人材育成」の強化を通じて企業のセキュリティレベル向上を目指す。

引用元記事:https://news.3rd-in.co.jp/article/0d526428-d3d0-11f0-9c8b-9ca3ba083d71