Salesforceを守る新たな盾──WithSecureのクラウド保護サービス、日本で提供開始

株式会社日立ソリューションズは2025年12月、フィンランドのセキュリティ企業 WithSecure Corporation と戦略パートナー契約を締結し、Salesforce専用のクラウドセキュリティサービス「WithSecure Cloud Protection for Salesforce(CPSF)」の提供を開始した。Salesforce環境に特化したセキュリティ対策を国内で本格展開する。
目次
■ Salesforce利用企業が直面する新たなセキュリティ課題
Salesforceは世界15万社以上に導入され、企業と顧客の接点を担うCRM基盤として広く活用されている。その一方、顧客情報や商談データなど重要情報が集まるため、金融・公共機関をはじめ高いセキュリティレベルが求められている。
近年はユーザーがアップロードするファイルや共有リンクを狙ったサイバー攻撃が増加しており、従来の標準機能では対処しきれない場面も増えている。
■ AIとサンドボックスで防御を強化
WithSecureは欧州を代表するセキュリティ企業で、AIを活用した高度な脅威分析に強みを持つ。今回提供を開始した「CPSF」は、Salesforce専用に設計されたクラウド保護サービスで、以下のような機能を備えている。
ファイル・URLのリアルタイム検査:アップロードデータや共有リンクを即時解析
AIによる脅威判定:未知のマルウェアやゼロデイ攻撃にも対応
クラウドサンドボックスを活用した動作検証:安全な仮想環境でファイル挙動をチェック
Salesforceの標準機能を補完する拡張セキュリティ層
これにより企業は、顧客向けマイページや営業部門が利用するSalesforce環境をより安全に運用できるようになる。
■ 日立ソリューションズ、国内市場で提供拡大へ
日立ソリューションズはSalesforce領域で15年以上の実績を有し、2025年には「Salesforce Japan Partner Award」を受賞するなど高い専門性を持つ。今後はCPSFの導入支援を強化し、Salesforceを利用する企業のセキュリティ対策を包括的に支援していく方針だ。
とくにフィッシング攻撃やファイル経由のマルウェアが多様化する中、クラウド環境を安全に活用するための取り組みは企業の喫緊の課題となっている。
■ Salesforceの安心利用を支える新たな選択肢
今回の日立ソリューションズによるCPSF提供開始は、日本企業がSalesforceをより安心して活用できる環境づくりに向けた重要な一歩だ。企業と顧客の信頼関係を守るためにも、クラウド環境のセキュリティ強化は今後さらに重要度を増すとみられる。
引用元記事:https://news.3rd-in.co.jp/article/29008cb6-d0bc-11f0-b676-9ca3ba083d71



