サイバートラスト株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：北村裕司）は、IoT・組込み機器向け Linux OS の最新版 「EMLinux 3.4」 において、産業制御システムセキュリティの国際標準規格 IEC 62443-4-2 への対応を支援するガイドラインとリファレンス構成の提供を開始しました。これにより、機器ベンダーは自社製品の Linux を IEC 62443-4-2 に準拠させる際の期間やコストを大幅に削減できます。

さらに、EMLinux 3.4 では Texas Instruments 製産業向け SoC の標準サポートも開始。AM64x シリーズ搭載ボード「SK-AM64B」が標準対応ハードウェアに追加され、同 SoC を採用する機器ベンダーは、短期間で長期メンテナンス可能な Linux OS を構築でき、出荷後の脆弱性対応もスムーズに行えます。

背景

IoT 製品に対するサイバー攻撃の脅威やサプライチェーンセキュリティ強化の必要性から、国内外でデジタル機器のセキュリティ法整備が進んでいます。日本では JC-STAR に基づくセキュリティ要件評価制度が検討されており、欧州の CRA や英国 PSTI 法、米国 Cyber Trust Mark などとの相互承認も進んでいます。

IEC 62443 シリーズへの準拠は、これら国際的なセキュリティ基準への対応を容易にする手段として注目されています。

提供内容

• IEC 62443-4-2準拠ガイド（日本語）

• リファレンス構成（EMLinux 3.4 上に実装済み）

これにより、各要件に沿った OS 設定を短時間で的確に実行可能。さらに、CRA や JC-STAR などの上市・調達要件にも低コストかつ短期間で対応でき、市場投入の迅速化や差別化機能への開発リソース集中が可能となります。

サイバートラストは今後も、産業機器ベンダーやメーカーの製品における高いセキュリティ品質の確保と、国際セキュリティ標準への準拠を支援してまいります。

引用元記事：https://www.cybertrust.co.jp/pressrelease/2025/1113-emlinux.html