VicOne、エレクトロビットの製品互換性プログラムに参加

車載侵入検知・防御システム「xCarbon」が「EB corbos Linux」との互換性認証を取得
~ SDV開発におけるセキュリティ対応を効率化し、開発期間の短縮とリスク低減を実現 ~
トレンドマイクロ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長(CEO)エバ・チェン)の子会社であり、自動車向けサイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーであるVicOne株式会社(ヴィックワン、東京都新宿区、CEO:マックス・チェン)は、車載組込・コネクテッドソフトウェアのグローバルベンダーエレクトロビット(Elektrobit)が提供する製品互換性プログラムへ参加し、同社の車載侵入検知・防御システム(IDS/IPS)「xCarbon」が、自動車向けOS「EB corbos Linux」との互換性認証を取得したことを発表しました。
この認証により、自動車メーカー(OEM)やサプライヤーは、SDV(Software Defined Vehicle:ソフトウェア定義型自動車)開発におけるセキュリティ対応を効率化でき、開発期間の短縮とリスクの低減を実現します。
■ 背景:SDV時代に求められる開発スピードとセキュリティの両立
自動車メーカーおよびサプライヤーは、SDV時代に向けて複雑化するE/E(電子/電気)アーキテクチャへの対応と、迅速な開発サイクルの確立という二重の課題に直面しています。
今回の互換性認証を通じ、VicOneは**「事前検証済みで即時導入可能な」サイバーセキュリティソリューションの提供を実現。これにより、OEMやサプライヤーの検証負担を軽減し、テスト工程の効率化、市場投入までの期間短縮、およびセキュリティコンプライアンスの迅速な達成**を支援します。
■ 製品概要
◆ VicOne「xCarbon」:車載侵入検知・防御システム
「xCarbon」は、次世代の車両ネットワークにおける**侵入検知・防御(IDS/IPS)**を実現するシステムです。
エッジAIを活用し、単一のECU(電子制御ユニット)から車両全体まで脅威検知範囲を拡張できるほか、VSOC(Vehicle Security Operation Center)機能を車両内に実装可能です。
さらに、クラウドへは重要なセキュリティイベントのみを送信する仕組みにより、データ転送量とクラウド処理コストを最大60%削減。仮想マシンやコンテナ環境など、仮想化対応にも優れています。
◆ エレクトロビット「EB corbos Linux」:安全性・信頼性に優れた車載OS
「EB corbos Linux」は、最高水準の品質・安全・コンプライアンス基準を満たすよう設計された、オープンソースベースの車載オペレーティングシステムです。
統合されるすべてのアプリケーションは厳格な検証プロセスを経ており、互換性認証を受けたソリューションを通じて、自動車メーカーやサプライヤーはより効率的かつ安全に開発を推進できます。
■ VicOneの今後の展望
VicOneは今後も、グローバルパートナーとの連携を強化しながら、SDV時代のサイバーセキュリティ課題解決を支える製品開発を推進していきます。
今回のエレクトロビット製品との統合は、安全で持続可能なモビリティ社会の実現に向けた重要な一歩となります。
引用元記事:https://news.nifty.com/article/economy/business/12365-4651986/



