日本の宇宙産業が拡大する中、それに伴うサイバー攻撃のリスクも増大しています。こうした課題に対応するため、宇宙関連企業が連携して安全性を高める取り組みが求められています。その中心的存在が、一般社団法人 Japan Space ISAC です。

■ 設立背景と目的

Japan Space ISACは、宇宙関連の設計・製造、運用、地上局、打ち上げなど多岐にわたる民間企業が参加する組織です。宇宙産業の成長に伴いサイバー攻撃のリスクも増加しており、企業間での情報共有や脅威への迅速な対応が急務となっています。

■ ビジョンと活動

同団体のビジョンは、単なる防御にとどまらず、企業の信頼性向上と新たなビジネス機会の創出を目指す「攻めのセキュリティ」です。勉強会やワークショップを通じて業界内の信頼ネットワークを構築し、脅威インテリジェンスの共有やセキュリティ研究・開発を推進。さらに、政府や海外機関とも連携し、共通ガイドラインの策定にも貢献しています。

■ 参加企業とネットワーク

会員企業には、株式会社アークエッジ・スペース、株式会社アクセルスペースホールディングス、株式会社アストロスケールホールディングスなど、日本を代表する宇宙関連企業が名を連ねています。これらの企業が協力することで、強固なセキュリティ基盤の確立を目指しています。

■ 未来への展望

Japan Space ISACは、日本の宇宙産業が「宇宙のセキュリティを国の強みに変える」ことを使命とし、ネットワークのさらなる拡大を進めていきます。安全で持続可能な宇宙の発展を支えるため、企業と個人が協力し合うことが不可欠です。

興味のある企業や関係者は、公式ウェブサイトからの加盟やお問い合わせが可能です。

引用元記事：https://news.3rd-in.co.jp/article/f851ffd6-afe2-11f0-aa9a-9ca3ba083d71