ネットワンシステムズとSCSK、自治体の「α’モデル」環境でファイル無害化の有効性を検証――外部クラウド利用時の実用性と操作性を確認

ネットワンシステムズ株式会社は、SCSK株式会社と共同で、地方自治体が外部クラウドサービスを安全に利用するユースケースを対象に、「ファイル無害化」に関する実証検証を実施した。
本検証は、自治体ネットワークにおける「α’(アルファダッシュ)モデル」運用時の実用性と操作性を評価することを目的としている。α’モデルは、総務省が2024年10月に公表した「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」で新たに定義されたネットワーク構成モデルで、3層分離を基本とする「αモデル」を拡張し、LGWAN接続系端末からも外部クラウドサービスを安全に利用できるようにしたものだ。
従来のαモデルに比べ、利便性の向上が見込まれる一方で、セキュリティ強化に伴う職員の負担増や業務影響が課題とされている。ネットワンは特に、コミュニケーションツール利用や外部クラウドからのファイル取り込みなどで、マルウェア検出をはじめとする複数の対策が必要となり、業務効率の低下を招く恐れがあると指摘している。
そこで両社は、α’モデルにおけるセキュリティ対策として「ファイル無害化」の有効性に着目。実際の自治体ネットワーク環境での適用可否や、職員の操作負荷への影響を検証した。検証は2025年9月2日~4日に、地方自治体のLGWAN接続系端末を用いて実施された。
引用元記事:https://it.impress.co.jp/articles/-/28522



