クラウドストライク、Pangea買収によりAIセキュリティ強化

――Falconプラットフォームを拡張、包括的なAI検知・保護(AIDR)を提供――

クラウドストライクは、AIセキュリティスタートアップのPangeaを買収する正式契約に署名したことを発表しました。本買収により、クラウドストライクのFalconプラットフォームが拡張され、AI開発から従業員による利用まで、AIライフサイクル全体を対象とした**包括的なAI検知・保護(AIDR)**が提供されます。

AIDRによるAI保護の特徴

クラウドストライクは、Pangeaの技術統合により、以下の競争優位性を実現するとしています。

  1. 包括的なAIDR

    • AIエージェントとワークフローを可視化・管理

    • AIライフサイクル全体で検知、対応、コンプライアンスを統合

    • EDR(エンドポイント検知・対応)がエンドポイントセキュリティを変革したように、AIセキュリティを進化

  2. プロンプトインジェクション攻撃の阻止

    • 直接・間接の攻撃やモデルのジェイルブレイクの試みをブロック

    • 最大99%の有効性、レイテンシーは30ミリ秒未満

  3. リスクの高いAI利用の制御

    • AIのトラフィック・アクティビティを可視化

    • ユーザーとAIの会話やトピックに対する制御を提供

  4. 開発・運用におけるAI保護

    • 開発者はセキュリティ組み込み済みAIアプリやエージェントを構築可能

    • セキュリティチームはFalcon Shieldと連携し、統合AIの監視・ガバナンスを強化

  5. セキュアなイノベーションの加速

    • すぐに使用可能な保護対策により、制御を犠牲にせずAI機能を市場展開

クラウドストライクは、今回の買収を通じて、企業のAI利用におけるリスクを最小化しながら、AI導入の安全性を確保することを目指しています。

引用元記事:https://enterprisezine.jp/news/detail/22917