三菱UFJフィナンシャル・グループ、デジタルアセット事業を本格始動

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)およびその連結子会社である三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社(以下、三菱UFJモルガン)は、ブロックチェーン技術を基盤としたデジタルアセット事業を開始したと発表しました。
本取り組みの一環として、三菱UFJモルガンは有価証券をデジタル化したセキュリティ・トークン(ST)事業に参入し、債券STの取り扱いを同日より開始しました。
■ 個人投資家向けST取引サービス「ASTOMO」を共同開発
また、フィンテック企業のスマートプラス株式会社と共同で、個人投資家向けのST取引サービス「ASTOMO(アストモ)」をリリースしました。
「ASTOMO」では、まず不動産を裏付けとするSTの取り扱いを予定しており、スマートフォンアプリを通じて10万円からの少額投資が可能になります。
サービス運営においては、
三菱UFJモルガンがデジタル証券の選定・調達を担当
スマートプラスが、同社の証券プラットフォーム「BaaS(Brokerage as a Service)」を基盤に口座管理・取引システムの開発・運営を担います。
■ MUFG、国内初の「ST形式による公募劣後社債」発行を準備
MUFGは同日、セキュリティ・トークン形式による公募劣後社債の発行準備に入ったことも公表しました。
このST社債は、国際的な金融規制に基づく自己資本(Tier2資本)への算入を目的としたもので、国内銀行セクター初の試みとなる見込みです。
MUFGはすでに関東財務局長に訂正発行登録書を提出しており、正式な発行に向けた準備を進めています。
■ 今後の展望
MUFGグループは、ブロックチェーン技術を活用した新たな金融インフラの構築を通じて、資本市場のデジタル化を推進。
今後も、個人・法人双方に向けた多様なデジタル証券サービスの拡充を図り、投資機会の創出と資本循環の効率化を目指すとしています。
引用元記事:https://www.coindeskjapan.com/318662/



