日立ソリューションズ、耐量子計算機暗号(PQC)への移行支援サービスを提供開始

~量子コンピュータ時代に備え、暗号技術の棚卸しから移行方針策定までをワンストップで支援~
2025年10月8日
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:○○○○、以下、日立ソリューションズ)は、量子コンピュータの実用化によって現在の暗号技術が解読されるリスクに備え、企業のITシステムにおける暗号技術の現状把握からリスク評価、移行方針の策定までを支援する「耐量子計算機暗号への移行に向けた支援サービス」を2025年10月8日より提供開始します。
本サービスは、長期秘匿性を要するデータに対し、量子計算機による解読が困難な数学的構造を基盤とした**耐量子計算機暗号(PQC:Post-Quantum Cryptography)**への円滑な移行を支援するものです。
■サービスの概要
セキュリティ専門エンジニアが、設計書の解析およびシステム管理者へのヒアリングを通じて、システム全体における暗号技術の使用箇所・方式・用途を整理・可視化した「クリプト・インベントリ(Crypto Inventory)」を作成します。
「クリプト・インベントリ」は、暗号アルゴリズムの種類、鍵の属性、暗号化対象、利用システムやサービス名、データの保存期間、暗号の用途、PQC対応状況などを体系的に棚卸しするリストであり、暗号資産の可視化を通じて量子時代へのリスク管理を強化します。
■リスク評価と移行支援
作成したクリプト・インベントリをもとに、各暗号技術の量子耐性を評価。猶予期間、攻撃リスク、情報の重要度などの観点から、移行優先度を算出します。
また、2025年11月より、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure環境における分析には、**Fortanix社の「Key Insight」**を活用。暗号化状態、鍵管理、証明書の有効性、量子脆弱性などを自動で解析し、セキュリティリスクを迅速に特定します。
■今後の展開
日立ソリューションズは、企業が量子コンピュータ時代においても安全に事業を継続できるよう、PQC対応をはじめとした暗号技術の移行支援を拡充していきます。
今後は、暗号鍵のライフサイクル管理や自動更新機能などのソリューションとも連携し、ゼロトラスト時代のセキュリティ基盤強化を総合的に支援してまいります。
引用元記事:https://news.mynavi.jp/techplus/article/20251008-3527322/



