Akamai、Apiiroとの提携拡大で包括的API/アプリケーションセキュリティプラットフォームを提供

Akamai Technologiesは、アプリケーションセキュリティプラットフォームを提供するApiiroとの提携を拡大し、Akamaiのアプリケーション/APIセキュリティとApiiroのASPM(Application Security Posture Management)を統合した包括的プラットフォームを、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)全体にわたって提供すると発表しました。

両社は2024年にソースコード内のAPI可視化で協業を開始しており、今回の提携拡大により、APIインベントリとディスカバリー、あらゆる環境での可視化、ポスチャ管理、さらにAkamai API SecurityおよびApp & API Protectorによるランタイム保護を組み合わせ、業界で最も包括的なAPIセキュリティ基盤の提供を目指します。また、ソフトウェアサプライチェーンリスクやツール分断などの課題にも対応し、ガバナンスの一元化、迅速な修復、開発・セキュリティチームの効率的な運用を支援します。

今回の合意に基づき、両社は統合プラットフォームの共同サポートやロードマップ連携を進め、APIディスカバリーやポスチャ管理から、オープンソースコンポーネント、ミスコンフィグ、Infrastructure as Code(IaC)、WAFまで、アプリケーションリスク全体を単一の視点で提示します。背景には、AI支援開発の加速によるAPIや依存関係の増加、SAST・DAST・SCA・IaC・APIセキュリティのサイロ化、SBOMやリスク報告の統合不足、agentic AIの普及に伴うAPI増加とアクセス管理の複雑化があります。AkamaiのセキュリティインテリジェンスをApiiroのASPMに統合することで、コードとランタイムの洞察をビジネス優先の脆弱性バックログに結び付け、これらの課題に直接対応します。

AkamaiのPatrick Sullivan氏(CTO of Security Strategy)は、「APIを含む当社のセキュリティインサイトとApiiroのASPMを統合することで、単一で優先度付けされたアプリケーションリスクビューを提供し、スピード、コンプライアンス、コスト削減を同時に実現できます」とコメント。ApiiroのCo-Founder & CEO Idan Plotnik氏は、「AkamaiがApiiroのASPMをグローバル顧客に提供することは、統合アプローチの力を示します。可視性、コンテキスト、優先順位付け、修復ワークフローを一体化し、イノベーションを妨げずに脅威に先手を打てます」と述べています。

実際に、あるFortune 100の保険会社では、2,400以上のアプリケーションに対して開発者工数の自動化や修復の加速、重要リスクの可視性向上を行い、年間で300万米ドル以上のコスト削減を達成しています。両社の提携拡大により、断片的なアラートを統合的なシグナルへ統合し、ビジネスインパクトに基づく修復優先度の設定が可能となり、急速に変化する脅威環境下で企業のアプリケーションセキュリティ変革を後押しします。

引用元記事:https://atpartners.co.jp/news/2025-10-03-aspm-s-apiiro-expands-partnership-with-akamai-to-provide-integrated-application-security-infrastructure-for-entire-sdlc