アサヒグループ、サイバー攻撃によるシステム障害で10月発売予定の新商品を延期

アサヒグループホールディングスは、2025年9月29日に公表した国内システム障害の影響で、グループ各社の新商品計画にも支障が出ていると発表しました。10月1日、アサヒ飲料とアサヒグループ食品は、10月発売予定だった複数の新商品の発売延期を公表。発売日は両社とも「未定」とし、決まり次第公式サイトで案内するとしています。

グループは既に国内の受注・出荷やコールセンター業務を停止しており、復旧時期は未定です。今回の発表は、マーケティングや商品供給にも影響が及んだことを示しています。


アサヒ飲料:10月発売予定の5商品が延期

対象商品(発売日未定):

  • 三ツ矢 ミックス果実のフルーツソーダ(10月7日予定)

  • ウィルキンソン ドライジンジャエール レモン(10月7日予定)

  • PLUS カルピス ほっと免疫サポート&疲労感ケア(10月7日予定)

  • カルピスソーダ 夜のひととき 濃紅ぶどう(10月14日予定)

  • ワンダ「はじまりラベル」(10月14日予定)

アサヒ飲料は「お客様および取引先にご迷惑をおかけする」と謝意を示しています。


アサヒグループ食品:新商品延期

対象商品(発売日未定):

  • ミンティアブリーズ シャインマスカット(10月6日予定)

  • 「1本満足バー プロテインバイタリティ」シリーズ

  • 「1本満足バー プロテインストロング」シリーズ

  • 毎日のはちみつ習慣 のど飴

同社も「決まり次第ホームページで告知」とし、取引先・消費者に謝意を表明しました。


障害と新商品延期の関係

今回の延期は、9月29日に公表された国内システム障害が原因です。北海道工場では物流管理システム停止により出荷が滞り、10月1日から生産も全面停止の見込み。受注・出荷停止は販路配荷、POS連携、在庫管理、パッケージ・販促物の手配など、新商品立ち上げに不可欠なシステム連携にも影響しています。


小売・卸・消費者への影響

  • 小売・卸:初回導入や販促計画の再調整が必要。棚割・POP設置のタイミングがずれ、他ブランドとの入替計画にも影響。

  • 消費者:話題商品や季節商品を店頭で体験する機会が先送りに。既存商品の供給は順次案内予定。

  • 取引先全般:納品・返品・販促費精算などの事務手続きの遅延が発生する可能性。連絡窓口やWeb告知を確認し、個別案件は担当者経由で情報共有が推奨。

引用元記事:https://rocket-boys.co.jp/security-measures-lab/asahi-beverages-and-asahi-group-foods-delay-new-product-launch-due-to-cyberattack-on-asahi-holdings/