ニッセイ・ウェルス生命保険は、2025年9月13日、同社から金融機関へ出向していた職員が、出向先の承認を得ずに内部資料を持ち出し、社内の営業部門と共有していたことを公表しました。

発表によると、出向者は「営業推進の目的で活用する」として、上席者の確認を経ずに内部資料を社内営業部門の担当者へ提供。受領側では、会議での口頭共有や要点をまとめた社内資料への転記などの形で、部門内に情報が流通していたとしています。

一方、親会社の日本生命も、9月12日に7月の公表後に進めてきた調査の報告概要を開示しました。調査の結果、2019年5月から2025年2月までの期間に、7代理店・計604件で「不適切な手段による情報取得」が確認されました。対象となった情報は、銀行等での保険販売に関する業績・執行方針、行員の評価基準、他社商品情報などです。社内の銀行本部窓口担当者が、出向者から受け取った画像データ等を加工・転記し、金融法人部門内で広く共有していた実態も明らかになっています。

引用元記事：https://rocket-boys.co.jp/security-measures-lab/nippon-life-subsidiary-employee-data-exfiltration/