ウイングアーク、企業間電子文書の信頼性向上を支援するデジタルトラストサービス「Trustee」を提供開始

2025年8月26日、ウイングアーク1st(以下、ウイングアーク)は、企業間取引における電子文書の信頼性確保を目的としたデジタルトラストサービス「Trustee(トラスティ)」の提供を開始した。

同社が7月に実施したオンライン調査(年間売上100億円以上の企業でタイムスタンプ関連業務に従事する担当者500名対象)では、生成AIの発展による電子文書の改ざんや真正性確認の困難さなど、企業間取引におけるセキュリティ課題が浮き彫りになった。調査によると、「重要書類のAIによる改ざんに気づけない可能性」を懸念する回答が23.6%、「取引先からの文書の真正性確認が困難になること」が22.4%、「巧妙な偽造文書作成の容易さ」が20.4%となった。また、過去3年間で「取引先から文書が本物か疑われた」経験がある担当者は32.2%に上った。

Trustee タイムスタンプはこうした課題を解決する製品で、帳票・文書管理製品群で1,000文書/秒の高速処理を可能にし、低コストで信頼性の高いタイムスタンプを提供する。8月8日には総務省の認定を取得し、価格は1スタンプあたり5円以下(税抜)となる。

サービスの特徴は以下の通り。

  • 高速処理:独自PDF解析技術とシンプル設計により、秒間1,000文書以上のタイムスタンプ発行を実現。サーバーへの不正侵入時でも不正発行を防ぐ仕組み(特許申請中)

  • 高可用性:複数拠点・冗長化構成により、メンテナンス中や処理エラー時もタイムスタンプの継続発行が可能

  • 低コスト:1スタンプあたり5円以下(税抜)、利用量に応じたボリュームディスカウント適用

ウイングアークは、今後3年間で1,000社への導入を目指し、企業間取引における電子文書の信頼性向上を支援していく。

引用元記事:https://enterprisezine.jp/news/detail/22605