SBI新生銀行、アカマイのソフトウェア型マイクロセグメンテーション「Akamai Guardicore Segmentation」を導入

〜ハイブリッド環境での可視性向上とゼロトラストネットワーク強化を推進〜

2025年8月6日、アカマイ・テクノロジーズは、SBI新生銀行が同社のソフトウェア型マイクロセグメンテーション製品「Akamai Guardicore Segmentation(AGS)」を導入したことを発表しました。これにより、SBI新生銀行はオンプレミスとクラウドを融合した複雑なハイブリッド環境におけるネットワーク可視性の向上と、ゼロトラストネットワークの強化を図ります。

金融庁が2024年10月に公表した「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」では、ネットワークセグメンテーションを含む多層的なセキュリティ対策の重要性が強調されており、SBI新生銀行のAGS導入はこれに則った先進的な取り組みとなります。金融機関が扱う情報は社会・経済システムに与える影響が大きいため、迅速かつ的確な対応が求められています。

同銀行がAGSの導入を決定した背景には、オンプレミスとクラウドの混在による複雑なインフラ構成や、長年の運用で積み重ねられた設定により通信要件が不透明となっていた課題があります。また、ランサムウェアなどのサイバー攻撃が激化する中、特に内部侵入後の横展開(水平移動)リスクへの対策が急務となっていました。既存のレガシーOSを含むサーバー群に対する可視化と防御強化も重要なポイントでした。

AGSの評価ポイントとしては、「複数プラットフォームにまたがるネットワーク全体の一元的な可視化が可能となり、これまで有識者の経験に頼っていた通信要件を明確なデータとして把握できること」、「ランサムウェア対策を含む詳細な通信制御ポリシーが標準搭載されていること」、「国内外の豊富な導入事例に基づき具体的なユースケース共有が可能であったこと」が挙げられています。

今後、SBI新生銀行は段階的にAGSを導入し、インシデント発生時の迅速な封じ込めプロセスの確立を目指します。さらに、オンプレミスとクラウドを統合したゼロトラストネットワークの基盤構築により、セキュリティ強化と運用コスト削減の両立を図る計画です。

引用元記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/5b0c39c526fef5865dcc5edcac7da20ae3775a40