Silicon Labs、世界初のPSAレベル4認証取得でIoTセキュリティに新基準

― 新世代SoC「SiXG301」に搭載された「シリーズ3 Secure Vault」が最高レベルのセキュリティを実現 ―
2025年8月4日、**米Silicon Labs(シリコン・ラボ)は、新世代製品群「シリーズ3」の初製品となるSoC「SiXG301」に搭載されたセキュリティサブシステム「シリーズ3 Secure Vault」**が、世界で初めてPSA Certifiedの最高水準「レベル4(iSE/SE)」認証を取得したと発表しました。
この認証は、サイドチャネル攻撃やフォールトインジェクションなど、物理レベルの高度な攻撃への耐性が評価されたものであり、同社のIoTセキュリティ分野におけるリーダーシップを改めて裏付ける成果となりました。
目次
◆ PSAレベル4とは:進化する脅威への新たなセキュリティ基準
PSAレベル4認証は、従来のレベル3までの対策に加え、レーザー攻撃や電圧変動、マイクロプロービングといった、より洗練された物理的攻撃への耐性が求められます。かつては理論上の脅威に過ぎなかったこれらの攻撃が、今や実際のリスクとなっていることを踏まえ、業界標準のセキュリティ基準が強化されています。
このPSAレベル4認証取得において、Keysight Technologiesとの連携により厳格な試験と評価が実施されました。
◆ SiXG301:シリーズ3の第1弾SoCとして正式発表
この認証を取得した「SiXG301」は、シリコン・ラボの22nmプロセス技術を採用した新世代プラットフォーム「シリーズ3」の初製品です。IoTデバイスに求められる高度なセキュリティ機能を、低消費電力かつ長期利用前提の堅牢な設計により実現しています。
- PSAレベル4(iSE/SE)対応
- OTAアップデート機能
- リアルタイム監視対応
- 10年スパンの長期使用を想定した設計
◆ 世界各国の規制対応も視野に
EUの**RED指令(2025年8月1日施行)**をはじめ、米国のCyber Trust Mark、シンガポールのCLSなど、世界中でIoTセキュリティに関する規制が強化される中、シリコン・ラボは製品ライフサイクルを通じたセキュリティ提供に加え、各種規制への適合を支援する体制を整えています。
さらに、開発者向けウェビナー
「Stay Ahead of Global IoT Security Regulations with Silicon Labs」も開催予定で、最新の法規制とその対応策をわかりやすく紹介します。
◆ CEOコメント:セキュリティは“機能”ではなく“基盤”
シリコン・ラボ CEO マット・ジョンソン氏は、次のように述べています。
「セキュリティは製品に追加する機能ではなく、あらゆる開発の出発点です。今回の認証取得は、当社がIoTの未来を見据え、真に信頼される技術を届けるための確かな証明となりました。」
【提供開始予定】
- 製品名:SiXG301(シリーズ3)
- 提供開始:2025年第3四半期予定
引用元記事:https://www.dreamnews.jp/press/0000326836/



