アクセンチュア、最新調査を発表 AI時代のサイバー防御「脆弱ゾーン」企業が6割超に

アクセンチュアは2025年7月28日、サイバーセキュリティに関する最新レポート「サイバーセキュリティ・レジリエンスの現状 2025」を発表した。本レポートは、日本を含む17か国・2,286社の大企業を対象に、AI普及が進む中での組織のセキュリティ体制について調査したものである。


■ 脆弱な企業が多数 「変革準備完了」ゾーンは1割に満たず

調査によると、全体の63%(日本では60%)の企業がサイバー防御が不十分な「脆弱ゾーン」に分類された。これらの企業では、統一されたセキュリティ戦略や必要な技術基盤が欠如しているとされる。

一方、最も高度なセキュリティ態勢を持つ「変革準備完了」ゾーンに属する企業は全体の10%(日本では8%)にとどまり、先進的な取り組みはまだ限られている。残る27%(日本では32%)は「進展中」ゾーンとされ、一定の防御体制は持ちつつも、戦略の明確化や運用面で課題を抱えている。


■ 生成AI時代の新たなリスクも浮上

AI導入が進む中、生成AIの活用ポリシー整備や従業員教育が行われている企業は全体の22%(日本では19%)にとどまり、AI活用のリスク管理が追いついていない現状も明らかになった。

また、機密情報保護に暗号化やアクセス制御を十分に活用している企業は全体で25%(日本では31%)にとどまっており、データ保護体制の不十分さも依然として課題である。

引用元記事:https://codezine.jp/article/detail/22023