メディアリンクス、米子会社のランサムウェア被害で特損13百万円計上 犯行声明と情報流出の実態も明らかに

2025年7月31日、メディアリンクス株式会社(東証スタンダード:6659)は、2026年3月期第1四半期決算において、米国子会社へのランサムウェア攻撃による特別損失を計上したと発表した。
■ 特別損失の内容
今回計上された特別損失は、米国子会社「MEDIA LINKS, Inc.」が受けたサイバー攻撃への対応費用として発生したもの。具体的には、以下の対応にかかるコストが計上された:
- 外部専門家への調査委託費
- ネットワークおよびシステムのセキュリティ強化費用
- 被害拡大を防ぐための緊急対応費用
これらにより、合計13百万円の特別損失が発生した。また、為替差益による営業外収益として10百万円も同時に計上している。
■ ランサムウェアグループ「Play」による声明とリーク情報
問題のランサムウェア攻撃は、国際的なサイバー攻撃グループ「Play」によるものとされる。同グループは2025年5月26日、ダークウェブ上のリークサイトにてメディアリンクスへの攻撃を主張し、5月30日には一部データを公開した。
公開されたとされる情報の一例:
- 社員名簿
- 請求書に関する情報
- 税務関連書類
- 給与、予算、顧客情報 (※犯行声明による主張)
さらに同グループは、「フルダンプ(全データ)」の公開を示唆しており、今後の対応次第では追加の情報流出が懸念される。



