サイバーリーズンと東証コンピュータシステム、金融業界向けセキュリティ強化で業務提携

サイバーセキュリティ企業のサイバーリーズンは、証券・金融業界に特化したITソリューションを提供する**東証コンピュータシステム(TCS)**と業務提携を締結し、**エンドポイントセキュリティプラットフォーム「Cybereason」**を活用した金融業界向けセキュリティ支援体制を強化すると発表した。


■ 実運用型の包括的セキュリティソリューションを提供

この提携により、両社は金融業界特有の高いセキュリティ要件に応える実運用型ソリューションを展開。TCSの証券・金融機関向けの運用知見と、サイバーリーズンの高度な脅威検知・対応技術を融合し、以下を含む包括的支援を提供する。

  • 脅威の早期検知と迅速な対応
  • 継続的な運用支援と改善提案
  • 経営層向けレポートの定期提供

同サービスは、TCSのセキュリティサービスブランド**「東証コンピュータシステムセキュリティSUITE」**の一環として提供される。


■ SUITEにCybereason製品を追加 EDR/NGAVの運用支援も

今回の業務提携により、Cybereason EDR(エンドポイント検知・対応)およびCybereason NGAV(次世代アンチウイルス)がSUITEの対応製品として新たに追加。これにより、SUITEのサービス内容がさらに強化された。

SUITEでは、以下の機能・サービスが無償で提供される:

  • セキュリティツールのログ分析と独自レポート(金融庁基準に準拠)
  • 定期的な外部脆弱性診断レポート
  • 年1回のセキュリティ教育教材と理解度テスト
  • 最新のセキュリティ関連ニュース・技術情報

これにより、企業は導入済みのセキュリティ製品を有効活用しつつ、リスク可視化と経営層への情報提供が可能になる。


■ 金融業界のセキュリティ高度化を支援

今回の提携は、増加するサイバー攻撃に対抗するための実効性ある対策として位置づけられており、証券・金融機関のセキュリティ強化を技術・運用・教育の面から総合的に支援する。

今後、両社はセキュリティSUITEの機能強化を継続し、実効性と信頼性の高いセキュリティ運用モデルの提供を目指すとしている。

引用元記事:https://enterprisezine.jp/news/detail/22437