〜高級ブランドを狙ったサイバー攻撃が増加する中、香港郵政もサイバー攻撃被害を受ける〜

フランスに本社を置く高級ブランド「ルイ・ヴィトン」は2025年7月21日、香港の顧客約41万9,000人の個人情報が漏洩したことを公表しました。今回の漏洩は、同ブランドが6月に不審なシステム活動を検知したのに続き、7月2日に香港の顧客データが攻撃の対象となっていたことが確認され、17日に香港当局に報告されたものです。漏洩した情報には氏名、パスポート情報、住所、Eメールアドレス、電話番号、購買履歴などが含まれますが、決済情報には影響はないとしています。

今回のサイバー攻撃は、韓国、英国、トルコで発生した一連の同様の被害と同じハッカーグループによるものとみられており、2025年上半期は高級ブランドを狙った攻撃が急増。LVMH傘下のディオールやティファニーも被害を受けています。

一方、2025年7月21日には、香港郵政が運営するオンライン郵便サービス「EC-Ship」もサイバー攻撃の被害を受けたことが明らかになりました。攻撃により、アカウント保有者の差出人および受取人の氏名、住所、電話番号、ファックス番号、Eメールアドレスなどの情報が漏洩した可能性があります。香港郵政は攻撃発覚後、直ちに不正アクセスを遮断し、サービスは正常に復旧していますが、影響範囲の調査を継続中であり、判明次第、影響を受けた利用者に通知する予定です。

香港郵政は市民に対し、同機関が個人情報収集や支払い要求のために電子メールやSMS、ソーシャルメディアを通じてリンクを送ることは一切なく、疑わしいリンクをクリックしたり、個人情報を提供しないよう強く呼びかけています。

高級ブランドを中心としたサイバー攻撃の脅威が増す中、企業や公共機関は情報セキュリティの強化と利用者への啓発を急務としています。

引用元記事：https://hongkong-bs.com/topics/20250722/