UNIST、エージェンティックAI向け多層セキュリティ技術を開発 総額110億ウォンの政府支援

韓国の蔚山科学技術院(UNIST)は、AIが自律的に判断・業務を遂行するエージェンティックAI(Agentic AI)を外部攻撃から保護する多層セキュリティ技術の開発に着手する。成均館大学校とコンソーシアムを組み、AIモデルの意思決定から実行環境までを一体的に防御する。
UNISTは9月18日、韓国科学技術情報通信部と韓国情報通信企画評価院(IITP)が支援する「2026年度AI最高級新進研究者支援事業(AIスターフェローシップ)」の学際連携型課題に採択されたと発表した。研究期間は2031年12月までの5年6カ月で、総額110億ウォン(約13億円)の政府支援を受ける。
研究はUNISTのムン・ヒョンゴン教授が総括責任者を務め、UNISTと成均館大学校の研究者に加え、セキュリティ・AI企業のSecuLayer、S2W、RaonDataが産学連携パートナーとして参加する。開発した技術は企業の商用サービス環境で検証する予定だ。
エージェンティックAIは、LLMを基盤として文書の読み取りやウェブ検索、外部ツールの操作などを自律的に行う。一方、悪意のある外部入力によってAIの判断が誘導されると、実行段階まで影響が及び、誤作動や情報流出につながるリスクがある。
研究チームは、AIモデル、インターフェース、実行環境の各階層に安全対策を組み込む「階層間安全共同設計」方式を採用。1つの防御層が突破された場合でも、次の層で攻撃を検知・遮断できる多層防御の実現を目指す。
具体的には3つの詳細プロジェクトを推進し、各階層のセキュリティ技術を開発するとともに、完成した技術を実サービスに適用して有効性を検証する。
今回の研究では、UNISTがこれまで培ってきた信頼実行環境(TEE)や形式検証などのシステムセキュリティ技術と、AIモデルやディープフェイク防御などのAI研究を組み合わせる。AIエージェントの安全性への懸念から導入を控える企業でも、エージェンティックAIを活用できる環境の構築を目指す。
引用元記事:https://finance.biggo.jp/news/46da0fd4-bcff-48c6-b23b-7d97503b93b1



