HPE、NVIDIAとの連携強化でエージェント型AI運用基盤を拡充 AIファクトリーのセキュリティとガバナンスを強化

HPEは、NVIDIAとの協業を強化し、エージェント型AIの本格運用を支援する「HPE AI Factory with NVIDIA」の新機能を発表した。AIの安全な運用やガバナンス、制御機能を強化するとともに、企業がAIの実証実験から本番運用へ円滑に移行できる環境を提供する。

新たに追加された「HPE Private Cloud AI」では、NVIDIAのAIソフトウェア群「NVIDIA Agent Toolkit」と連携し、AIエージェントの監視やポリシー適用、推論の効率化などを実現する。NVIDIA NemotronオープンモデルやNVIDIA NemoClaw、NVIDIA OpenShellを活用し、エージェント型AIの安全な運用を支援するほか、AIモデルやツールを一元管理するガバナンス機能も備える。

ハードウェア面では、NVIDIA Vera CPUを搭載した「HPE ProLiant Compute DL394 Gen12」を製品ラインアップに追加。さらに、HPE Zerto Softwareによる継続的データ保護機能により、不正なAIエージェントの動作発生時には正常な状態への復旧を可能にする。

データ基盤も強化した。HPE Alletra Storage MP X10000は、非構造化データをAI向けデータパイプラインへ短時間で変換し、メタデータやガバナンスポリシーを自動付与することで、推論処理の高速化を実現する。また、HPE Data Fabric Softwareでは、分散データ管理やモデルコンテキストプロトコル(MCP)への対応を拡充し、AIワークフローに必要なデータ活用を効率化する。

AI運用コストの最適化にも取り組む。統合モデルゲートウェイによるAIモデル利用管理や、ワークロードの優先制御、最大256基のGPUを利用したマルチノード推論に対応し、GPU利用効率の向上とトークンコストの削減を図る。NVIDIA NeMoを活用したAIモデルのファインチューニングにも対応する。

あわせて、大規模AI基盤「HPE AI Factory」および「HPE Sovereign AI Factory」のセキュリティも強化した。NVIDIA Confidential Computingを統合し、AIモデルやデータを暗号化・認証技術で保護するほか、NVIDIA BlueField DPUやDOCAによりゼロトラストセキュリティやランタイム脅威検知、ネットワーク暗号化を実現する。

さらに、NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPUやSpectrum-X Ethernet、BlueField-3 DPU、ConnectX-8 SuperNICなど最新インフラへの対応も拡充し、AI開発から大規模な本番運用までを支援する体制を強化する。