Samsung Electronics、Anthropicのサイバーセキュリティ特化AI「Claude Mythos Preview」にアクセス 重要インフラ防御を強

韓国のSamsung Electronicsが、AI開発企業 Anthropic のサイバーセキュリティ向けAIモデル「Claude Mythos Preview」へのアクセス権を取得したことが明らかになった。同社は、Anthropicが運営する限定パートナープログラム「Project Glasswing」の第2次参加企業として加わり、AIを活用した脆弱性検知や重要インフラ保護の強化に取り組む。

Claude Mythos Previewは、Anthropicが一般公開していない先進的なサイバーセキュリティ特化型AIモデルだ。2026年4月の発表当初は、Project Glasswingに参加する限られた企業や関連機関のみが利用でき、重要ソフトウェアやシステムの脆弱性発見・修正などに活用されてきた。

今回、Samsung Electronicsが「Second Wave」と呼ばれる第2次パートナーとして参加したことで、同社はAIベースの脆弱性分析やセキュリティ検証を直接実施できるようになる。半導体や電子機器を世界規模で供給する同社にとって、サプライチェーンや重要インフラの防御能力向上につながる取り組みと位置付けられている。

関係者によると、Samsung Electronics以外にも複数の韓国大手企業が同プログラムに参加する見通しだ。これにより、韓国企業は高度化するAI時代のサイバー脅威に対し、先進的な防御技術をいち早く活用できる環境を整えることになる。

また、Anthropicと韓国企業との関係はセキュリティ分野にとどまらない。業界では、Samsung Electronicsと SK Hynix がAnthropicの資金調達にも参加したとみられており、AIインフラやAIエージェント分野での協力拡大が進んでいるとの見方が出ている。

一方で、両社は高帯域幅メモリ(HBM)市場では激しい競争を続けている。Samsung Electronicsは次世代HBM製品「HBM4E」のサンプル出荷を進めており、SK Hynixも同製品の投入を前倒しする方針だ。AI向け半導体需要の拡大を背景に、メモリ技術競争とAIエコシステムでの協業が並行して進む構図となっている。

今回のProject Glasswing参加は、Samsung Electronicsにとってセキュリティ能力の向上だけでなく、AIインフラを支える半導体企業としての存在感を高める取り組みともいえる。AIモデルの高度化とサイバーリスクの増大が進む中、半導体メーカーとAI企業の連携は今後さらに重要性を増しそうだ。

引用元記事:https://finance.biggo.jp/news/Kr7nh54BNl__-4_GSYQd