機密情報を守りながらAIでナレッジ活用を加速 クレイ、「DocBase AI」ベータ版の提供を開始

企業のナレッジ管理において、AI活用による業務効率化が進む一方、機密情報の取り扱いは依然として大きな課題となっている。
株式会社クレイ(本社:東京都武蔵野市、代表:天野充広)は、セキュリティを重視しながら簡単にAIを活用できる新機能「DocBase AI」のベータ版提供を開始した。

本機能により、メモの要約やタグ付けといった日常的な情報整理作業をAIで自動化しつつ、機密情報を適切に保護した安全なナレッジ管理を実現する。


「DocBase AI」の概要

「DocBase AI」は、社内ナレッジの整理・検索・共有を効率化するためのAI機能群だ。現在、以下の機能をベータ版として提供している。

  • AIメモ要約
    メモを作成・更新するたびに、AIが自動で要点を抽出し要約を生成

  • AIタグ自動生成
    メモ内容を分析し、検索性を高める適切なタグを自動提案

  • グループ単位の利用制限(近日提供予定)
    セキュリティパック利用時、グループごとにAI機能の利用可否を設定可能

これらの機能は追加費用なしで利用でき、1ユーザーあたり1日10回までAI機能を実行可能としている。


主な特長

1.情報整理を自動化し、ナレッジ活用を促進

AIがメモを自動で要約することで、長文でも要点を瞬時に把握できる。
また、内容に応じたタグを自動生成することで検索性が向上し、チーム全体でタグの統一性を保ちながら効率的な情報整理が可能となる。


2.柔軟かつ実用的なセキュリティ制御

DocBase AIは、企業利用を前提とした細やかなセキュリティ制御を備える。

  • チーム単位でAI機能のオン/オフを設定可能

  • 特定のメモに「no-ai」タグを付与することで、個別にAI処理の対象外に設定

  • グループ単位のAI利用制限(近日リリース予定)により、部門・プロジェクトごとの制御が可能

さらに、メモが複数のグループに属する場合は、一つでも「AI不許可」グループがあれば自動的にAI処理の対象外となる安全設計を採用している。


3.操作履歴を可視化し、安心のデータ管理を実現

DocBase AIでは、ユーザーのコンテンツをAIの学習データとして利用しない。
加えて、セキュリティパック利用時には、AI機能の操作履歴を詳細に記録する。

記録内容には、ログID、操作日時、ユーザー情報、操作内容、対象メモ、アクセスIPなどが含まれ、管理者はCSV形式でダウンロード可能。
監査対応やコンプライアンス要件への対応にも活用できる。


想定される活用シーン

  • 営業部門:議事録や提案書を自動要約し、迅速な情報共有を実現

  • 開発部門:技術資料や仕様書を適切にタグ付けし、検索性を向上

  • 人事部門:機密性の高い情報はAI対象外に設定し、安全に管理

  • 全社利用:部門ごとにAI利用ポリシーを設定し、利便性とセキュリティを両立


開発の背景と狙い

企業におけるAI活用が急速に進む中で、業務効率化と情報セキュリティの両立は不可欠なテーマとなっている。
DocBaseはこれまで、強固なセキュリティを特長とする情報共有ツールとして支持を得てきた。今回のAI機能においても、「使いやすさ」と「安全性」の両立を重視している。

特に、グループ単位でのAI利用制限は、部門やプロジェクトごとに異なるセキュリティ要件に柔軟に対応し、企業全体での安全なAI活用を後押しする。


今後の展開

今後は、ユーザーからのフィードバックを反映しながら、AI機能の改善・拡充を継続する方針だ。
正式リリース後も、現在提供中のAI機能は無料で利用可能とし、将来的にはセキュリティパックと同様にアドオン形式で、より高度なAI機能の提供を予定している。

セキュリティを犠牲にしないAI活用を目指す企業にとって、「DocBase AI」は実用的な選択肢となりそうだ。

引用元記事:https://news.nicovideo.jp/watch/nw18848233?news_ref=watch_60_nw18815634