GAC、駆動ドメイン制御システム「Quark E-Drive」で世界初のASIL D同時認証を取得

広州汽船集団(GAC)は1月12日、独自開発した駆動ドメイン制御システム「Quark E-Drive」が、ドイツの国家認定機関 DAkkS(Deutsche Akkreditierungsstelle)による認定を受け、ASIL Dレベルにおいて、機能安全と情報セキュリティを深く統合した二つの認証を世界で初めて同時取得したと発表しました。

本認証は、国際的に高い評価を受ける第三者認証機関 SGS(SGS-CSTC Standards Technical Services)が評価を実施し、発行されたものです。

自動車機能安全における最高水準「ASIL D」

ISO 26262は、自動車の機能安全に関する国際規格として世界的に採用されており、その中で定義される自動車安全完全性レベル(ASIL)の「D」は、最も厳格な安全要件が課される最高ランクを示します。安全上重大な故障に対して、ほぼゼロの許容度が求められるレベルです。

DAkkSの認定を受けたASIL D認証の取得は、「Quark E-Drive」が自動車安全分野において世界最高水準の基準を満たしていることを意味します。

量産運用と実装実績

今回認証を取得した「Quark E-Drive」は、2025年2月より量産運用が開始されており、すでにGACグループのブランドである HYPTECAION の複数モデルに搭載されています。

単一チップによる高度統合と高効率化

本システムは、単一のメインチップを用いた高度な統合設計に基づく、業界初の電動駆動ドメイン制御システムです。チップ数を大幅に削減することで、チップレベルの故障に起因するリスクを最小限に抑制すると同時に、モーターコントローラーの効率を最大99.9%まで高めることに成功しました。

機能安全と情報セキュリティの両立を証明

今回の認証取得は、GACが

  • ISO 26262:2018(機能安全)

  • ISO/SAE 21434:2021(自動車サイバーセキュリティ)

の両規格に厳格に準拠し、製品開発ライフサイクル全体を通じて安全性とセキュリティを確保してきたことを示すものです。

GAC Technology Research Centerは、本プロジェクトを通じてSGSの専門家チームと緊密に連携し、各開発段階における安全設計に加え、技術的実現性と最適なユーザー体験の向上にも取り組んできました。

スマートEV時代に向けた新たなグローバル基準へ

GACは今回の認証取得について、自社の電動駆動安全技術における大きな飛躍であると同時に、スマート電気自動車分野における新たなグローバル基準を打ち立てる成果であると位置づけています。

引用元記事:https://response.jp/article/2026/01/15/406038.html