金融庁が2024年10月に公表した「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」では、セグメンテーションを含む多層的な防御対策の重要性が明確に示されています。金融機関が取り扱う情報は、社会・経済システムに重大な影響を及ぼす可能性があるため、迅速かつ的確な対応を可能とする「サイバーセキュリティ管理態勢」の構築が急務となっています。

このたび、SBI新生銀行は、複雑化するハイブリッドインフラ環境に対応し、金融機関に求められる高度なセキュリティ対策を実現するため、アカマイ・テクノロジーズ合同会社のセグメンテーション製品「AGS（Akamai Guard Segment）」の導入を決定しました。

導入検討の背景には、以下の課題がありました。

• オンプレミス環境とクラウド環境が混在するハイブリッド構成と、長年積み重ねられた設定により通信要件が不透明となっていること
• 増加するランサムウェアの脅威、特に侵入後の横方向移動リスクへの対策強化
• レガシーOSを含む既存サーバー群の可視性および保護強化の必要性

AGS導入にあたり、以下の点が高く評価されました。

• プラットフォームを横断してネットワーク全体を一元的に可視化でき、これまで有識者の経験に依存していた通信要件をデータとして明確化できること
• 細やかな通信制御機能と、ランサムウェア対策を含む充実した保護ポリシーが標準搭載されていること
• 国内外の豊富な導入事例を踏まえ、事前に具体的なユースケースを共有できたこと

SBI新生銀行は今後、段階的な導入を進める中で、セグメンテーション技術を活用したインシデント発生時の迅速な封じ込め体制の確立を目指します。また、オンプレミスとクラウドを統合したゼロトラストネットワーク基盤の構築を進め、セキュリティ強化と運用コスト削減の両立を図ってまいります。

アカマイ・テクノロジーズ合同会社の職務執行者社長、日隈寛和は次のように述べています。
「国内有数の金融機関であるSBI新生銀行様に弊社のAGSをご採用いただき、大変光栄です。ハイブリッド環境が主流となる現在、高度な可視性と通信制御は情報資産を守るうえで不可欠です。アカマイは今後も先進的なセキュリティソリューションを通じて、お客様とエンドユーザーの安心・安全を支え、日本の金融業界のデジタルトランスフォーメーションと事業成長に貢献してまいります。」

引用元記事：https://ascii.jp/elem/000/004/311/4311343/